2012年5月31日木曜日

アルコールの功罪(エタノール)2

アルコールの功罪(エタノール)

遺伝的に、日本人の約40%は2型の活性をもっていないそうです。
活性がない人では、ある人に比べて同じ量の酒を飲んでも血中の
アセトアルデヒド濃度が10倍以上も高くなるといわれており、
その結果、悪酔いや二日酔いが強く現れるといえます。
一方、白人や黒人はみな2型をもっているそうです。
エタノールには脳の中枢神経のはたらきを抑える性質があります。
理性を司る大脳新皮質の活動が鈍くなり、
その間、大脳辺縁系の本能的、
原始的なはたらきが活発化します。
こうして興奮状態となるのが「酔い」の初期状態です。


お酒を飲むと解放感を感じ、
ストレス解消効果が得られるのはそのためです。
これは酒の「功」といえるでしょう。
しかし、さらに飲み続けると、
血液中のエタノール量が増え、新皮質にとどまらず、
辺縁系、小脳、脳幹など他の部分も麻痺しはじめます。
これはもう「罪」の段階です。
後は飲むほどに、酩酊、泥酔、昏睡状態となり、やがて死に至ります。
「酒は百害の長」といいます。
酒を薬として考えれば、まず自分の適量はどれくらいなのか、
わかっておきたいものです。
飲み過ぎは体に「毒」ですよ。

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