2012年5月24日木曜日

原発はトイレなきマンション1

原発はトイレなきマンション

原子力発電所を運転すると、さまざまな放射性廃棄物が生まれます。
放射能は簡単に減らしたり、薬品では消せません。
放射性廃棄物の問題はいずれも技術が解決するとして原発は始められ、
「トイレのないマンション」と呼ばれました。
そして現在でも、トイレのないまま廃棄物はたまる一方です。
原子力は化石燃料に比べて廃棄物もわずかですむといわれますが、
そう単純ではありません。
原発の使用済み燃料は、ウランやプルトニウムが核分裂した
「死の灰」をはじめ強い放射性物質の塊なので、
体積は小さくても人間は近寄れません。
放射能が弱くなるのに何万年もかかるものも含まれています。

さらに、発電所や再処理工場など関連施設も、
いずれ巨大な放射性廃棄物になります。
使用済み燃料の処分の問題は、
これを海外の再処理工場に送ることで先送りされてきました。
日本もの計画していた再処理は、事故や建設の遅れで進んでいません。
海外契約分を送りきったので、
現在、使用済み燃料を水冷する原発内のプールが
満杯になりだし、本格的に糞づまりになってきました。
再処理はそもそも問題を先送りするどころか拡大します。
資源の有効利用や廃棄物減らしと称して、
燃え残りのウランやプルトニウムを再処理工場で取り出しますが、
それを燃やせば放射能が強い廃棄物を生むのは同じです。

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