2012年5月19日土曜日

地球温暖化と温室効果ガス2

地球温暖化と温室効果ガス

さて、悪役の気体の横顔をみておきましょう。
メタンは、天然ガスや石炭ガスの主成分で、無色無臭です。
ゴミ捨て場からも発生しています。
亜酸化窒素は、かすかに甘い香りのする無色の気体で、肺酔の効果があり、
吸い込むと顔が痙攣するため「笑気」ともいわれています。
フロンは、オゾン層を破壊する気体としても知られています。
これらの気体は、温室効果への影響が大きいのが特徴です。
メタンでは、二酸化炭素の約25倍、亜酸化窒素では約320倍、
フロンに至っては約8500倍です。
二酸化炭素が地球温暖化の「主犯」とされるのは、
その発生量が圧倒的に多いからです。

しかし、これからは、メタンから目が離せなくなりそうです。
現在、メタンは産業革命以前に比べて
約2.5倍に増加したといわれています。
石炭や天然ガスの使用に伴い増加したといえます。
メタンの発生源はそれ以外にもあります。
牛などのゲップや水田からの発生です。
水田からメタンが発生するメカニズムは次のとおりです。
稲が根を張る土の中には、
メタンを生産する嫌気性の細菌がすんでいます。
地面が乾いていると、土の表面にすむ別の細菌がメタンを消費するので、
大気中に出ることはほとんどありません。
しかし水田では、地面が水のなかに沈んでいてこの細菌がすめません。
また、稲の茎がストローのように作用し、
メタンを大気中に出してしまいます。
また亜酸化窒素は、肥料を与えることによって
発生することが確認されています。
さまざまな温室効果ガスの発生源にも
注目していくことが必要となってきました。

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