2012年5月31日木曜日

塩分と高血圧は関係ない?1

塩分と高血圧は関係ない?

スーパーの食品売場に山のようにある減塩食品。
減塩しょう油や減塩みそ…..
塩分摂取量の極端に少ないイヌイット(エスキモー)に
高血圧がほとんどいない、塩分摂取量が多い秋田県の人々は、
少ない沖縄県の人々より高血圧が多い、
という調査結果が知られたことから、塩分は高血圧に
関係深いというイメージが生まれていました。
ところが、そういうイメージをくつがえす調査結果が出ました。
塩分と血圧の関係を明らかにするため、1987年と88年、
世界の32カ国の52地域で、本格的な大規模疫学調査が実施されました。


調査方法は、食事内容を聞いて食塩摂取量を推定するという
今までの方法をやめ、住民の尿を集めて、
それを分析することで食塩摂取量をはかるという厳密な方法に変えました。
この結果、パプアニューギニアなど生活環境が極端に
他とは違う場所のデータを除くと、
食塩摂取量と高血圧とは関係ないという結果になったのです。
高血圧症予防のために、塩分の摂取を
1日10グラム以下に抑えようというのが厚生省の指導です。
それが、減塩食品がたくさんある理由です。
このことと大規模疫学調査結果をどう考えればいいのでしょうか?

0 件のコメント:

コメントを投稿