2012年5月29日火曜日

車は走る大気汚染源(窒素酸化物、ベンゼン)1

車は走る大気汚染源(窒素酸化物、ベンゼン)

自動車の排気ガスには、窒素酸化物、
一酸化炭素、炭化水素、粒子状物質などの
さまざまな大気汚染物質が含まれています。
窒素酸化物は空気中の窒素がエンジン内で燃えて発生します。
窒素は燃えにくい物質ですが、
エンジンの中で燃料が爆発的に燃える際には、
いっしょに燃えてしまいます。
窒素酸化物は、やはり排気ガスに含まれる炭化水素とともに
光化学スモッグの原因になります。

また、窒素酸化物は水に溶け、亜硝酸と呼ばれる酸になり、
酸性雨、酸性霧の原因になります。
エンジン内では非常に早く燃料を燃やすため、
燃えない窒素が燃えるだけではなく、
本来燃えるはずの燃料、
つまり炭化水素が燃えずに排気ガス中に出てしまいます。
炭化水素の中で特に問題となるのはガソリンに
わずかに含まれているベンゼンです。
ベンゼンは分子の大きさがガソリンの成分に近いため、
原油からガソリンを分離するときにガソリンの中に
入りやすい性質をもっているのです。
ガソリンに含まれておるため、排気ガス以外にも給油時などに
燃料タンクから蒸発して大気を汚染する恐れがあります。
そこで、燃料タンクから蒸発するガソリンを大気に
もらさないための吸収装置等をつけたり、ガソリン自体もベンゼンを
なるべく含まないものをつくるなどの対策がなされています。

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