2012年5月29日火曜日

車は走る大気汚染源(窒素酸化物、ベンゼン)2

車は走る大気汚染源(窒素酸化物、ベンゼン)

自動車の廃棄ガスで対策が最も遅れているのが粒子状物質です。
ディーゼルエンジン車が黒煙を出していることがありますが、
この黒煙が粒子状物質で、エンジンの中で燃料が燃えるときにできる煤です。
この煤には炭素の他に、エンジン中の高温中で生み出された
化学物質が含まれており、その中には強い発ガン性や
毒性をもったものも多くあります。
また、花粉症やぜん息などのアレルギー疾患の原因になったり、
病状を悪化させる恐れがあるという研究報告もあります。
排気ガスや燃料のほかにも、自動車は大気汚染物質を発生します。
アスベストは細い繊維状の形状をした鉱物の総称で、
断熱性や耐火性に優れた材料として多方面で用いられてきました。

しかし、現在では、中皮膚という悪性の腫瘍の原因になることが
わかったため、代替品への置き換えが進められています。
自動車では耐摩耗性を生かしてブレーキ部品に用いられています。
自動車がブレーキをかけるたびに少しずつですが、
アスベストは粉になり大気中へ放出され、環境を汚染します。
アスベストの代替品は各応用分野でそれぞれ開発され、自動車でも
1995年以降に生産された新車にはアスベストを使用しない
ブレーキが使用されています。
しかし、古い自動車の多くは、いまだにアスベストを使用しています。
また、今後はアスベスト代替品が大気に放出されることになりますが、
これらがまったく無害かどうかも完全にわかっていません。
アスベスト類による大気汚染問題は終わったわけではないのです。

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