2012年5月31日木曜日

後もどりできない化学物質過敏症1

後もどりできない化学物質過敏症

新しい家具や、すれ違った人の香水で、
目がしばしばした経験をお持ちの方がいらっしゃると思います。
ある種の化学物質に過敏に反応して、
目や鼻に違和感を覚えたり頭痛がしたり
気持ちが悪くなったりするような状態を、
化学物質過敏症と呼んでいます。
研究者の間では「多量または長期にわたって
微量の有害化学物質に暴露され、体内のレセプターなどが
いったん過敏性を獲得すると、その後きわめて微量の
同系統の化学物質との遭遇で複雑な臨床症状が出現してくる状態」と
定義されることが多いようです。


ただ、化学物質過敏症の半分以上の人が、
新築住宅入居を期に発症している
というデータもあり、シックハウス症候群と
同義のように使われることも多いです。
化学物質過敏症のうち多くの原因を占めているのが、
ホルムアルデヒドと揮発性有機化合物といった室内で
発生する空気汚染物質です。
揮発性有機化合物の中には新建材や塗剤(防虫剤やシロアリ駆除剤)、
外装材も油断がなりません。
揮発性有機化合物は、もちろん労働安全衛生上や火炎の問題も
無視できませんが、室内空気汚染とそれに起因する
健康被害にこそ着目すべきでしょう。

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