2012年5月31日木曜日

「混ぜるな危険」塩素ガスが発生1

「混ぜるな危険」塩素ガスが発生

「混ぜるな危険」と漂泊剤や洗剤に表示されていることがあります。
「危険」といいますが、どの程度危険なのでしょうか。
火傷でもするのでしょうか?
ところが、これは、命を失うこともあるくらい危険なのです。
酸性洗剤と塩素系漂白剤を混ぜると、塩素が発生します。
塩素系漂白剤に含まれる次亜塩素酸ナトリウムと酸性の水溶液に
含まれる水素イオンが反応するからです。
塩素系漂白剤には、酸性洗剤以外にも、
酢やレモン汁であっても混ぜてはいけません。
塩素が発生してしまいます。


塩素は漂白、殺菌に優れた効果がありますが、たいへん危険な気体です。
第一次世界大戦で、ドイツ軍が毒ガスとして使用しました。
実際に、きれいに掃除しようとして洗剤と漂白剤の両方を使ったところ、
塩素ガスを発生させてしまい、命を失ってしまった主婦もいました。
1987年、徳島県でこの事故が起きました。
浴室で掃除をした後、「しんどい」と苦痛を訴えたので、
家族があわてて病院に運びました。
しかし、数分後に呼吸が停止し、死亡してしまいました。
病院では人工呼吸や酸素吸入を施したのですが、
肺や血管にひどいダメージを受けており、
効果はありませんでした。

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