2012年6月1日金曜日

メラトニンは奇跡の万能薬か、若返り薬か?1

メラトニンは奇跡の万能薬か、若返り薬か?

奇跡の万能薬、あるいは、若返りの薬などといわれ、
アメリカで最も注目されている健康食品の1つであるメラトニン。
日本でも、雑誌やテレビなどマスコミでも取り上げられて話題になった。
メラトニンにはどのような作用があるのでしょうか。
メラトニンは、生物の体内でつくられる化学物質で生物時計
(体内時計)に関与し、眠りを誘発する作用があります。
メラトニンは、脳の中心部にある豆粒ほどの大きさの
松果体という器官で合成さてます。
不思議なことに夜になると大量に合成され、朝になると減少します。
それは、体内時計と考えられている脳の視交叉上核という部位が、
夜にメラトニン合成の命令を出すからです。


メラトニンは、心拍数を減少させたり、
体温を下げるなど身体各所の緊張をほぐし、眠りを誘発します。
体内で合成され、少量の服用で睡眠を誘発できるので、
天然の睡眠薬として、スチュワーデスなど時差ボケに困っている人や、
不眠の解消などに以前から利用されていました。
近年の研究の結果、メラトニンは、生後まもなく分泌が始まり、
思春期を過ぎた頃から分泌量が減少し、
高齢になるとほとんど分泌されなくなることがわかりました。
このことは、高齢者の睡眠時間が短くなることと対応しています。
そこで、メラトニンの量と年齢の関係を検討するため、
実験的にネズミに与えたところ、
寿命が延びるというデータが得られました。
そこで、メラトニンをとると若い頃の元気を
取り戻せるのではなかろうかと
思われるようになりました。
また、抗酸化作用や免疫機能の亢進、
種々のホルモンの分泌コントロールなどの作用も
もっているという報告もあります。

0 件のコメント:

コメントを投稿